びっくらこいた。
先週にお嬢が熱を出しました。
子供の熱ってのは怖い。
お嬢がえらくおとなしいなーと思ってまして。
夕方になるとご飯をよこせーとばかりに私にまとわりつくのにその日はおとなしく座ってまして。
耳をちょっと掻いてます。
あらあらおとなしくできるようになったのね・・・とおもってましたら、だりんが、
「お嬢の指から血が出てる!」
と叫びまして。
みるとなるほど指に血がついてます。
指をおもちゃか何かで怪我でもした?!と体をみると耳を爪で傷つけたらしくちょっと出血。
「お嬢、どうしたの?!」
と聞くとぼーっとした顔をして耳をかきむしろうとします。
おでこに触ると熱い。
熱がある。
一瞬思ったのが「おたふく風邪」。
耳の後ろが腫れると言うし耳がかゆく感じたのかしら?
でも腫れはない。
とりあえず熱を測ります。
37・8度。
うーん・・・。
やや微熱に近いけど・・一応、病院に行こうかと小児科へ。
病院で再度、熱を測ると39度オーバー。
病院に来ておいてよかった。
深夜に高熱になったら大変でした。
診察してもらったらのどが腫れているので風邪だろうとのこと。
熱を下げるための座薬も処方されて家に帰りました。
夜にまた高熱が出たので座薬を使い、次の日には熱も下がりました。
やれやれ、ほっと一安心。
熱が下がった後のお嬢はちょっと甘えん坊・・を通り過ぎて、癇癪娘に大変身。
んまーすごい!
箸が転がってもおかしい年頃ならぬ、箸が転がっても癇癪。
ママがちょっと言うことを聞かないと癇癪。
発熱時にはぐったりして感情を表せなかったせいか、もうそれを取り返すかのように癇癪。
何でも思い通りにしたい。
けれど思い通りになればなったでまた癇癪・・・。
・・・。
それも時間の経過とともに落ち着きまして。
ただ夜に何度も泣きながら起きてみたりとやや不安定な時もあり。
けれどだんだんにいつものぺーすになったねーと思ってだりんと安心してまして。
土曜日の15時に事件が起こりました。
お昼寝から目が覚めたお嬢。
目を開けてしばらくぼーっとしてまして。
「起きた?お嬢、もうちょっと寝るかな?」
と声を掛けたその時、
ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
今まで聞いたこともないようなすさまじい叫び声をあげてお嬢が泣きだします。
体を大きくのけ反らせて、顔は真っ赤にして、手足はバタバタさせます。
もうどうやったらこんなに大きな声が出るんだってくらいの大音量で泣くわ、叫ぶわ。
「お嬢!!どうしたの!!!!」
と抱こうとしても狂ったように泣き叫びます。
もう手が付けられない。
手を使わないで頭と足を踏ん張ってブリッジ状態になって泣き叫ぶお嬢。
これはいかん。
なんだか分からないけど、とにかく大変なことが起こってる!
もしかしたら盲腸?
熱の後遺症?
でも熱は下がってもう何日も経ってるのに・・・。
とにかく病院・・・病院だわ!
支度してるとお嬢の異常な泣き声に夜勤のだりんが起きてきました。
どうした?どうなってる?
わからないの、とにかく泣いてるの。
お腹が痛いのかもしれない、病院いかなきゃ・・。
だりんがお嬢を抱き上げようとしても相変わらず泣き叫んで暴れて手が付けられません。
「土曜日で午後の診察やってない!どうしよう、救急車呼ぼうか」
「救急病院は」
「夕方5時からみたい」
泣き叫ぶお嬢は明らかに尋常ではありません。
おろおろしつつ壁に貼っておいたポスターに目が行きました。
救急車を呼ぶ前に救急安心センターに相談をの文字。
ああ、これだ!!
急病なんかで救急車が必要かどうかを医療関係者の方が判断してくれます。
場合によっては応急処置の指示もしてくれます。
24時間対応です。
まずはここに電話してからにしようと電話。
状況を説明するとすぐに指示がありました。
「まずはお子さんの服を脱がせてお腹に湿疹等がないか確認してください。それからお尻も見て。
服に虫か何かいて刺されていたい場合もありますから服もみてね」
泣き叫ぶお嬢の体をチェック。
湿疹のようなものも何もない。
お尻も何も出てない。
「あの・・すごい泣いててこんなに泣き叫ぶのは初めてで・・あの、あの何かあったんじゃないでかと」
と私も泣き出しそうです。
「泣いてるのは聞こえてますからねー。まずはお母さん、落ち着いてねー」
と冷静な返答。
「親が慌てたり、騒いだりするとお子さんは余計に不安になるから親がまず落ち着いて。大きな声で大丈夫かとか言っちゃだめよ。子供がびっくりするから」
すいません。
だりんと一緒に痛いところないかと大きな声で言ってしまいました。
「寝ぼけて泣くことがあるからね。大丈夫ですよ。
お母さん、いいですか?服を着替えさせたお子さんをしっかり抱っこして、10分間でいいからお子さんの好きな歌を歌ってあげて外へ出てみて。
10分以上泣くのが収まらなかったら病院を手配しますからね。また電話してね?わかった?」
泣き叫ぶお嬢をなんとか抱っこして外へ出ます。
お嬢は抱かれまいと余計に泣き叫び、暴れます。
歌を歌えと言われてももうこっちもパニック。
アンパンマンは君だー。そうだーアンパーンマーン・・・。
歌詞が出てこないので適当に歌います。
歌詞は出てこず涙ばかり出てきます。
だりんと暴れるお嬢を押さえつつうろうろ・・。
アンパン、そうだー。勇気りんりーん・・・・。
だんだんにお嬢の暴れが収まり、泣き声も収まってきます。
10分もしないうちにお嬢がやっと落ち着いて、車を指さして、
「ぶーぶー」
と教えてくれました。
ぶーぶーと言って車をゆびさしてますが寒いので家に入ろうとすると、「ぶーぶ」と車を指さします。
「ぶーぶ(車)でお出かけしたいの?」
「あい」(はい)
・・・。
さっきまで狂ったように泣いてたのに、当然のようにお出かけ要求。
ふむ、元気さんですな・・・。
幼児は夢と現実の区別がつかずにパニックを起こすことがあるそうで。
大きな変化のあった時に起こりやすいそうです。
思い当たることと言えばやはり発熱でしょう。
生まれてから39度オーバーの発熱は初めてでそのショックが遅れてやってきたようです。
いやはや驚きました。
子供の病気はその時も怖いですが、落ち着いてからも怖いですな。
結局、ドライブに連れて行くとさっきまでのことが嘘のように元気です。
ガストの看板をみると「あんぱん」と言って入りたがり(ガストは今、アンパンマンフェア中。そのためお嬢の中ではガスト=アンパンマンのようです)、マクドナルドを見れば「マック」と「行こ」と騒ぐ。
いつものお嬢でした。
夜にもまた泣き叫びましたが今度は私も冷静に抱っこしてしばらくあやしてたらすぐに落ち着きました。
緊急事態はいつ起こるかわかりません。
各都道府県に救急安心センター(名前は県によって違うかも。救急医療で検索すると出てきます)があるので電話番号を貼り出しておくと便利です。
救急病院・休日の当番医・応急処置の指示を24時間電話で受け付けしてくれます。
救急車を呼ぶ前にまずはお電話を。
もちろん明らかに緊急事態の場合には迷わず救急車を呼びましょう。
年末年始で里帰りされる方は帰省先の救急安心センターの番号を調べておくと安心です。