少子化

最近、「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」と言う本が売れていると聞きました。
「負け犬の遠吠え」という本も売れていると聞きました。
どちらも、CROSSは読んではいません。
ただ、何となくは内容は知っています。
結局は、女は子供を産め！
産まなきゃ「勝ち組み」にはなれない。そうゆう内容だそうです。
それだけで、どうこう言ってはいけないとは思いますが・・・。

昨今、少子化の影響か、子供を産まない女性に対する風当たりが強く感じます。
ある政治家が、
「子供も産まない女性がどうこう言ってはいかんよ」
的な発言をしたり・・・。

世の中には、子供を産める女性と、そうでない女性が不幸にもいます。
CROSSは、持病があります。
現代医学では完全に治すのは難しいなんとも、やっかいな持病です。
あるとき、主治医に真顔で、
「貴方がいま妊娠・出産すると、確実に死にます。体力がもちません」
と言われたことがあります。
いまは、長い長い治療のおかげで薬を飲みながらなら出産も可能となりました。
でも、子供はいません。

子供を産む事はすばらしいことだと思います。
でも、子供を産んだから「勝ち」だとかそうゆうのはよしてもらいたいと思います。
無事に妊娠・出産出来るというのは、本当にすばらしい。
素敵なことだと思います。
神様という存在がいるなら、その神様が与えてくれた奇跡だと思います。
でも、いろいろな理由からその幸運に出会えない人間も多いのです。

子供を産まない女性に対して、
「社会に貢献もしていない！」
「オニババだ！」
「負け犬だ！」
とは、言ってほしくありません。

欧米の方は、子供を「社会全体の宝」と考えるそうです。
子供は地域全体で守り、育てるという考えなので、養子縁組も多いです。
でも、日本はどちらかと言うと（極論かもしれませんが）、「子供は親だけのもの」な傾向が強いと感じます。
そのせいか、子供を産まない女性に風当たりが強いようです。

オニババの本にしても負け犬の本にしてもまるで、子供をなにかめずらしいアクセサリーでもあるかのように見せびらかす様に扱っている気が私にはします。
それがどうにも私には、悲しいです。
ヒトが生きるのに競争、比較はつきものです。
でも、子供だけはそうゆう対象にはして欲しくない。
心からそう思います。

「子供を産まない」、「子供を産めない」そんな女性や、弱者にやさしくない社会だとしたら、子供を産まないことを選択する人は増えると思います。
弱い人間に冷たい社会が、どうやって、他の人間に優しくできるでしょうか？

「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」「負け犬の遠吠え」の著書はまた読んではいません。
レビューや、内容をまとめたものを読んだだけです。
一読すればまた、見方は変るかもしれません。
けれど、今は読む勇気がないです。
ただ、どうにも心が落ち着かないので気持ちを書いてみました。
中には、本を読まれてCROSSの考え方に反感をもたれる方もいらっしゃると思います。
そうゆう方には、申し訳ないと思います。

コメント 6

私はそんな本があることすら知らなかったので、ビックリしました。最近の流行りことばなんでしょうけれど、「勝ち組」だの「負け組」だの、本当にくだらないと思います。
その人自身の人生を精一杯生きるだけじゃ、だめなんでしょうか？
一人一人の人生なんて、大抵ははささやかなものです。その中で小さな幸せを見つけて生きていかれたら、それで十分って思います。
いろんな人のいろんな人生を認めていければ、優しい社会になるんじゃないかな～。
by cheez (2004-12-14 17:25) 

なにかありましたか？誰かにいじめられましたか？もし いじめられたなら 私に言ってくださいね。パンチしてやりますよ。
by なつ (2004-12-15 15:50) 

言いたい人には言わせておきましょ
勝ち負けなんてありませんから･･･
６０代のご夫婦で子供の居ない素敵なカップルを知ってます。愛され女性として輝いてます。色んな形があるっとこと、人生に寛容でいたいです。
by りきち (2004-12-15 18:55) 

cheezさん
本当にそう思います。
小さな幸せを守ってあげられるそんな社会でないと結局、誰も幸せになれませんよね・・・。
弱者を見下す人間にだけはなりたくないです。
cheezさん、ありがとうございます。

なつさん
ありがとうございますー！
励まされました！
何というか、人の気持ちを考えない恐ろしい本が出て尚且つ、売れていると言うので悲しくなってしまったんです。
売れてはいるけど、反感を持っている方も多いと聞きました。
みんながそうでないのだと思って、少しだけ安心してます。

りきちさん
そうですよね。
言いたい人には言わせておこう！って思います。
世の中には、誰かを見下すしことでしか自分を見つけられない人がいるんですよね。
でも、何にしても「己に克つ」これｒが大事ですよね。
by CROSS (2004-12-15 21:24) 

CROSSさん、こんばんは！私も以前にこの「負け犬の遠吠え」という本についてブログに少し書いたことがあります。でも思いました。やっぱり結婚してるか、そうでないかとか、子供のいる、いないとかで勝ち組とか負け組とか言うこと自体おかしなことであり、まちがいであると今はっきりそう思ってます。一つに晩婚化問題があります。男女平等の時代になりつつあり？女性の高学歴・高収入の方も増えていると思います。そんな中で今結婚したくないわけではないんだけれど、結婚に踏み出せない人も増えつつあるようです。今の社会、女性が結婚し、子供を持つとそのまま会社に残って仕事ができるケースはほとんどないと思います。仕事が好きで気がついてみたら30代後半でひとりだった。という方も実際多いようです。また、男性も様々で最初から一人が気楽でいいという人もいますし、結婚したくないわけじゃないけど仕事に打ち込んでて気がついたら４０代になってたという人も。またＣＲＯＳＳさんが表題にしておられるように少子化問題もあると思われます。全国平均で合計特殊出生率１．２９で東京都だとそれが０．９９まで低下してるそうです。そういう危機感というか状況の中でこの論争のようなことが言われだしたのかもしれません。長くなりすみません。でも結論は人の生き方は様々で他人がとやかくいうもんじゃないということです！
by nasu23 (2004-12-15 22:10) 

nasu23さん
本当に、そうですよね。
人の生き方にどうこう言っていいのは、その人生を生きるその人本人だけだと思います。
晩婚化、少子化問題は確かに深刻だと私も思います。
でも、それにはいろいろな理由があって、「子供を産まない女が悪い」と言い切ってしまって良いものではないですよね。
東京都では、出産率が一人を切ってますが、その反対に堕胎率が群を抜いて高いという統計もあるようです。
子供を産んでも幼稚園、保育所はいっぱいで入れない。（少子化が叫ばれているのに入れない子供が多いのです）
ベビーシッターは高すぎる。
職場復帰は難しい。
・・・そんな状況で子供を産むのはよほどの経済力があるか、職場復帰を望まないかしかないと思います。
一方では、「家庭に入って扶養で養ってもらう主婦はけしからん！」的な発言も一部の政治家から出ます。
なぜ、子供を産まないのかではなく、なぜ子供を産めない人がいるのか・・そこから考えないと少子化はストップしない。
そう思います。
ありがとうございました！
by CROSS (2004-12-16 09:38)